無資本から成功するための情報起業マーケティング入門

 

 

「情報」と「知識」はどう違うか?

インフォプレナー(情報起業家)を目指す人のために

 

 

情報起業は「ノウハウ・バブル」を生むか?!

 「情報起業」がブームです。

 その主なツールはメールマガジンやホームページで、広告収入を得たり、自主制作のビデオや電子書籍を販売するなどして利益を出しています。私たちの許にも、情報起業関連のメルマガが毎日のように届きます。

 これは、全体としては良い傾向であると思います。フリーターや主婦、場合によっては無職の人や年金生活者などの「弱者」が、普通のサラリーマンなどと並んでインフォプレナー(情報起業家)となることで、いわゆる「勝ち組」の人たちに対抗し、それをも凌ぐ可能性が出始めたと考えられるからです。

 しかし、昨今の「情報起業ブーム」には、気になる面もあります。

 それは、いわゆる「成功したインフォプレナー」のほとんどが「情報起業のノウハウ」を販売していることです。これに対して、現実に「情報」を販売している人たちの数は、それほど多くないのではないかと推定されます。

 これは、比喩的に言えば、「現実の株式市場は閑散としているのに『株で億万長者』みたいな本がやたらに出ている」というような異常な状況であるとも言えます。ブームが単なるブームを超えて「本物」となるには、それらのノウハウを用いて現実に「情報発信」で成功する人たちが続々と現れなければなりません。他人の「ノウハウ」を買った人たちがまた別の「ノウハウ」を出すだけだとしたら、これは単なる「ノウハウ・バブル」に過ぎず、一過性のものにとどまるでしょう。

 

「気付き」は重要だが、しかし・・・

 ただし、仮に昨今の「情報起業ブーム」が一過性の「バブル」に過ぎなかったとしても、「情報起業」そのものは残ると考えられます。経済の中心が「モノから情報へ」と移行していくトレンドに変わりはないからです。そのとき、生き残っているのは、単に「ノウハウ」を売っている人ではなく、「本物の情報」を発信している「本物のインフォプレナー」であるに違いありません。

 しかし、「本物の情報」を見つけるのは、そう簡単なことではないでしょう。

もちろん、日常生活の中にヒントが隠されており、気付いてしまえば「何であんな簡単なことに今まで気付かなかったのか」と思えることもよくあります。しかし、本当に誰でも気付いてしまう情報であれば、「情報としての価値」はありませんから、「情報起業」で成功しようとするなら「他人が気付いていないことに気付いていなければならない」というのは、必須の条件となります。

 けれども、単なる「気付き」では「本物の情報」とは言えないと思います。

 

「ちょっとした気付き」で得られるような情報なら、いったん発信してしまえば、人々の間に浸透して行く速度もまた速いと考えられます。この場合、「新しい気付き」を常に発信し続ける必要がありますが、これはかなりシンドイことではないでしょうか。しかも、数多くの人たちが同様のテーマで発信していたりすると、「自分独自の気付き」だと思っていたことでも他の人がすでに気付いていたりして、次第に内容が似通って来ることがあります。つまり、陳腐化するということです(最近のいわゆる情報起業系のメルマガには、すでにその傾向が現れていると思います)

要するに、単なる「気付き」を発信するだけでは、いったん調子に乗ったとしても、なかなかもたない。持続していくことは難しいと考えられるのです。

 

 

「本物の情報」とは何か?

私たちが考える「本物の情報」とは、「持続性のある情報」であり、「他人がなかなか真似することができない情報」のことです。

なぜ「持続性」が重要であるかと言えば、インターネット・ビジネスの世界では、ねばり強く「続ける」ことが成功の条件の一つになると思うからです。

 では、どうすれば「持続性のある、本物の情報」を発信することができるのでしょうか。

 答えは簡単です。「知識を身に付ける」。これに尽きると思います。

 

知識と情報はどう違う? ・・・「情報起業」の観点から

 しかし、「情報を発信するために知識が必要だ」と言っても、何だか当たり前すぎて、何を言っているのか良く分からない、いや、ほとんど何も言ったことにはならないと思われるかも知れません。世間では、「情報・知識」と一纏めにされるくらいで、「情報」と「知識」はほとんど同じものだと思われているからでしょう。

 けれども、「情報」と「知識」は違うのです。少なくとも、「情報起業」という観点から見るなら、「情報」と「知識」は違います。そして、両者を明確に区別した方が、ビジネスの戦略を練る上で役に立つことは間違いありません。

 では、「情報起業」という観点から見ると、「情報」と「知識」はどう違うのでしょうか。

 簡単に言えば、次のようになります。

 

     「情報」とは、アクセスの困難等の理由で、「知っている人が少ないが故に価値が出るもの」である。

     「知識」とは、アクセス自体はさほど困難ではないが、「身に付けている人が少ないが故に価値が出るもの」である。

 

ここでは、ビジネスの話ですから「価値(金銭的価値)」という観点から整理していますが、「情報」も「知識」も、その価値の源泉は「希少性」にあります。ただし、「情報」の希少性は、入手困難であるとか、単に新しい情報であるのでまだ一般化していないなどの、どちらかと言えば単純で物理的な要因によるもので、情報それ自体の内容は比較的単純なものである場合が多いと思われます。ですから、入手困難等の事情に変化があれば、急速に普及し、それに伴って希少価値も減少する可能性があるのです。

これに対して、「知識」の希少性は、知識の内容それ自体が複雑で理解困難であったり、身に付けるために長大な時間と努力が必要であったりするために生じるものです。もちろん、知識を身に付けている人が増えれば希少価値は次第に減少しますが、その速さは「情報」の価値が逓減して行くのに比べれば遥かにゆっくりとしたものであると考えられます。

具体的には、法律の知識などを思い浮かべれば分かりやすいでしょう。六法全書など、本屋に行けば誰でも入手することは可能ですが、一部の専門家を除けば、その知識から金銭的な価値を生み出すことは困難だと考えられます。

 

知識と情報を組み合わせる

さらに、内容的な観点からすれば、一般に、「情報は断片的」で、「知識は体系的」であると言うことができます。言い換えれば、「情報」は新聞の見出しのように一言で要約して言うことが可能ですが、「知識」を一言で要約することは困難です。「情報」というのは一つのアイテムですが、「知識」とは数多くのアイテムが入っている整理棚のようなものだからです。

「情報起業」で持続的な成功を収めようとするなら、是非とも自分の得意分野をもって、身に付けた「知識」と「情報」の組み合わせについて戦略的に考える必要があります。「情報」だけでは断片的で、持続性に乏しいですし、「知識」は古くなりにくい代わりにマニアックになり過ぎたり、新鮮味に欠けたりすることがあります。また、「知識」がなければ、「本当に有用な情報」を選択することができませんし、その「情報」がどんな意味をもつのかについて分かりやすく伝えることもできません。一方、「気付きの情報」を与えることで、古色蒼然とした知識も俄かに新鮮なものと感じられることがあります。

要するに、「情報」と「知識」は、お互いに補い合うような関係にあるということです。

譬えて言えば、「情報」は金庫の鍵であり、「知識」は金庫に入っているお金のようなものだと思います。金庫もお金もなくて鍵だけがあっても無意味ですが、金庫にお金があっても鍵がなければ使えません。「情報」は、「知識」を活性化し、そこから価値を取り出す鍵であると言えるでしょう。

すでにお分かりと思いますが、私たちの言う「本物の情報」とは、「知識に裏打ちされた情報」ということです。「知識に裏打ちされた情報」は、「知識」が古くなりにくい分、単なる情報よりも持続性がありますし、「知識」を身に付けている人が少ないために、激しい競争にもさらされにくいという特徴があります。

それほど遠くない将来に予想される「ノウハウ・バブルの崩壊」の後も、「情報起業」で生き残るためには、是非とも自分の得意分野をもって、「知識」を蓄積していただきたいと願っています。

 

 

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