Part 2 SEOは信頼できるか
次に、ロボット型検索エンジンの代表格であるGoogleとその対策である「SEO」(検索エンジン最適化)について説明します。
Googleと言ってもインターネット初心者にはまだ馴染みが薄いかも知れませんが、アメリカでは、Yahoo!と並ぶか、それ以上に支持されている検索エンジンでス。日本でも、Yahoo! Japanの「ページ検索」の結果は最近までGoogleに基づいていました(Yahoo! Japanの「ページ検索」は、2004年6月頃からGoogleと訣別し、独自の検索システムに移行した模様です)。
ですから、Yahoo! Japanでキーワード検索した場合、キーワードがディレクトリに登録されているどのサイトのコメントとも一致しないときは、かつてはGoogleによる検索結果が表示されていたのです。このように、「Yahoo! Japanで検索したつもりなのに、実はGoogleで検索していた」ということはよくありました。Googleはロボット・タイプの検索エンジンです。
両者の最も大きな違いは、Yahoo! Japanのディレクトリでは人間の手によってサイトを審査し、分類するのに対して、Googleは基本的にすべてを機械的な方法で行なうという点です(GoogleにもYahoo!のようなディレクトリがありますが、これはOpen Directory Projectという別のプログラムに基づいて作られています)。また、Yahoo! Japanは「サイト」を登録するものなので、まずサイトの入口であるトップページが表示されますが、Googleではサイトの各「ページ」がバラバラにされ、「どのページが表示されるか(または、されないか)予測がつかない」ということがあります。さらに、Yahoo! Japanでキーワードとして検索対象となるのは、サイトが登録されている「カテゴリー」や「コメント」に含まれる単語だけですが、Googleでは、そのページに含まれる単語すべてがキーワードとして検索の対象となり得ます。
今やGoogleは、ロボット検索エンジンのスタンダードとなりつつあるので、「SEO」(検索エンジン最適化)というのは、最近までそのほとんどが「Google対策」を意味していました。Yahoo!が独自検索エンジンを立ち上げてからは事情が変化しましたが、実際に必要な「対策」そのものは、Yahoo!に対する場合もGoogleと本質的な違いはそれほどないと思われます。
では、「SEO」とは何でしょう。
「SEO」とは、簡単に言えば、「検索エンジンのプログラムやアルゴリズムに適合するようなウェブページを作ることによって、検索表示結果の上位を狙う」というものです。
表示結果が上位にあるか否かは、確かにアクセス数や売上げに大きく影響しますから、これは当方としても大いに興味があるところです。
しかし、コンサルティング会社等が有料で提供しているいわゆるSEOというものには相当に疑問があります。
まず、料金がまちまちで、10万円程度から、高いものは100万円ほどもします。そして、ノウハウの秘密もあるでしょうが実際に何をやっているかが判然としません。さらに、このようなサービスを提供している業者のサイトを見ると、名指しこそしませんが「他業者ではこんないいかげんなサービスをしている」というような記述が目立ち、要するに「足の引っ張り合い」をしているという印象を受けます。
このため、好感がもてないだけでなく、「安い業者が『安かろう悪かろう』というサービスをしている」のか、「高い業者が法外なサービス料をとる悪徳業者である」のか、判断が付きにくいと言えます。
さらに、最も本質的で重要な問題は、検索エンジンとSEO業者が一種の敵対関係にあるということです。
すなわち、Google等のロボット検索エンジンは主に「ユーザーにとって適切な内容のページが表示されるように」アルゴリズムを決定しているつもりなのに、SEO業者がページの内容と直接関係のないアルゴリズムの「くせ」のようなものを分析して、「検索結果の順位に影響を与えている」ことを許すなら、やがては検索エンジンそのものの信頼性が傷つくことになるでしょう。
従って、検索エンジン側が行過ぎたSEOを快く思うはずはなく、検索エンジンとSEO業者は、いわば「裏のかき合い」のイタチごっこを演ずる結果となるのです。
このため、高額のSEOサービスを受けて一旦は上位にランクされたページであっても、数ヶ月後にランクが一気に下がるということも十分にあり得ます。
こういう不確実なものを数十万円という価格で売っているということ自体、「これは良心的か」という疑念を生ぜしめるのに十分です。
当方は、SEOについての詳細は存じませんが、もし当方がSEO業者であれば、「ホームページ作成やHTMLの基本を知っている人なら誰でも実行できる程度の内容」を書籍にして、リーズナブルな価格で販売するでしょう。その上で、高度の技術を要するサービスがもしあるなら、それなりの価格で提供すると思います。
ところが、インターネットを見ても、SEOに関して、そのような良心的な姿勢で臨んでいる業者はほとんど見受けられません。残念なことです。
SEOの詳細については、「心あるSEO業者」が出現することを期待して、ここでは最低限のことだけを述べておきます。
まず、サイト作成の際には、各ページに必ず「タイトル」を付けるようにして下さい。HTMLの場合は、<TITLE>と</TITLE>というタグの間に挟むことによって入れることができます。
ページの「タイトル」とは、ページ(ファイル)上部の青いタイトル・バーに白い文字で表示されるタイトルのことですが、検索エンジンの「表示結果」として現れるのも、この「タイトル」です。
これを付けなければ、検索エンジンに「検索結果」を表示させた際に、ページ内容と無関係の「わけのわからない文字列」がページ・タイトルとして現れることもあります。検索結果の上位にランクされにくいだけでなく、ユーザーに対する印象は非常に悪いと言えます。おそらく、誰もページを開いて読んではくれないでしょう。
この「タイトル」が、ページ内容と関係のある語をキーワードとして含むようにしておくと、SEOとして効果的です。
また、各ページには、そこからトップページ等の主要ページに行けるようにリンクを貼り、全くリンクのないページは存在しないようにして下さい。
仮に、ページが検索結果として上位にランクされたとしても、そのページからリンクが貼ってなければ、サイト訪問者はそこからどこへも移動できません。従って、他にどんな有用な情報があっても読めないし、ましてや注文ページに飛ぶことなどできないのです。
要するに、「他のページに移動するためのリンクがないページ」は、検索エンジンに表示されたとしても何の役にも立たない無用の長物なのです。
上記の内容は本当に基本的なことなので、仮に、こんなことで何万円も要求する業者がいるとすれば、本当の「悪徳業者」とみなしてほぼ間違いないでしょう。
以上、Yahoo! Japan登録申請とSEO(検索エンジン最適化)について説明しましたが、これらは、別にインターネットのプロでなくても参考書片手によく考えればそれなりの効果はあげられるはずのものです。従って、この程度のことなら高額の料金を支払って代行業者のサービスを受ける必要はほとんどないだろうというのが当方の意見です。
繰り返しますが、まず「素人にも可能である基本的な手法」について廉価で公開し、その上で「プロならではのサービス」を求める顧客があった場合は、それなりの価格でサービスを提供する----このような方針をとる「心ある代行業者・SEO業者」が近い将来に現れるよう、当方では希望しています。
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